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【養育費の増額請求ガイド】認められる条件・裁判所での手続き・実例まで徹底解説

2025 7/10
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2025年7月10日
目次

1. はじめに|養育費の「増額」は可能?生活環境の変化に対応するために

離婚後の養育費について、多くの方が「一度決めた金額は変更できない」と思い込んでいるのではないでしょうか。しかし、実際には養育費の増額は法的に認められており、適切な手続きを踏めば増額が可能です。

子どもの成長に伴い、教育費や生活費は当初の想定を大きく上回ることがあります。小学校から中学校、高校、大学と進学するにつれて、学費や塾代、部活動費、制服代などの支出は増加の一途をたどります。また、医療費が継続的に必要となったり、特別な支援が必要になったりするケースもあります。

一方で、養育費を支払う側の収入状況も変化します。転職や昇進、事業の成功などにより収入が大幅に増加した場合、子どもの生活水準や教育環境を向上させるため、養育費の増額が検討されるべきです。

養育費は「子どもの最善の利益」を最優先に考えるべきものです。離婚時に決めた金額が、現在の状況に合わなくなった場合、増額請求を検討することは親として当然の権利であり、義務でもあります。

ただし、増額請求には明確な根拠と適切な手続きが必要です。感情的な主張や根拠のない要求では、裁判所から認められません。本記事では、養育費の増額が認められる条件から具体的な手続き方法、実例まで詳しく解説していきます。

2. 養育費の増額が認められる条件とは?

家庭裁判所が考慮する「事情変更」の原則

養育費の増額が認められるためには、「事情変更の原則」に該当する必要があります。これは、養育費を決定した当時と比較して、当事者の生活状況や経済状況に大きな変化が生じた場合に、金額の見直しが可能になるという法的な考え方です。

家庭裁判所は、以下の要素を総合的に判断して増額の可否を決定します:

1. 子どもの支出増加

  • 進学による学費の増加(公立から私立への進学など)
  • 医療費の継続的な発生
  • 習い事や塾代の増加
  • 特別な支援が必要になった場合の費用

2. 養育費支払義務者の収入増加

  • 昇進や転職による収入の大幅な増加
  • 事業の成功による所得の向上
  • 副業や投資による収入の増加

3. 子どもの生活実態の変化

  • 障害の発見や病気の発症
  • 特別な教育支援の必要性
  • 生活環境の変化(転居、親の再婚など)

具体的な判断基準

裁判所は、以下の点を重視して判断します:

客観的な変化があるか 感情的な理由や主観的な希望ではなく、客観的に証明できる状況の変化が必要です。例えば、子どもが高校に進学し、学費が月3万円から月8万円に増加したという具体的な変化です。

変化の程度が大きいか 軽微な変化では増額は認められません。一般的に、月額で数万円程度の支出増加や、年収で100万円以上の収入増加が目安とされます。

変化が継続的か 一時的な支出増加ではなく、継続的に発生する費用の増加が重要です。例えば、医療費が月1万円継続的に発生する場合などです。

予見可能性の有無 離婚時に予見できなかった事情の変化が重要です。子どもの成長は予見可能ですが、病気の発症や特別な支援の必要性は予見困難とされます。

3. 増額請求の前に行うべき準備

証拠資料の収集

増額請求を成功させるためには、十分な証拠資料の準備が不可欠です。以下の資料を体系的に収集しましょう:

子どもの支出に関する資料

  • 学費の領収書・振込明細書
  • 医療費の領収書・診断書
  • 習い事・塾代の契約書・領収書
  • 制服代・教材費の領収書
  • 部活動費・遠征費の明細
  • 生活費明細(食費・被服費・交通費など)

相手方の収入に関する資料

  • 源泉徴収票・給与明細書
  • 確定申告書の写し
  • 会社の昇進・昇格に関する情報
  • 転職に関する情報
  • 不動産所得・投資収益の証明

自身の収入・支出に関する資料

  • 自分の収入証明書
  • 家計簿・支出明細
  • 銀行通帳の写し
  • 他の支援(児童扶養手当など)の受給証明

交渉履歴の記録

増額請求を行う前に、相手方との交渉履歴を適切に記録しておくことが重要です:

書面による交渉記録

  • メール・LINEでのやり取り
  • 内容証明郵便による通知
  • 調停申立前の協議書面

口頭での交渉記録

  • 電話での会話内容の記録
  • 面会時の協議内容
  • 第三者立会いでの話し合い記録

支出計画の作成

現在の支出状況と将来的な支出予測を明確にしましょう:

現在の月額支出

  • 基本生活費(食費・被服費・交通費など)
  • 教育費(学費・塾代・教材費など)
  • 医療費(通院費・薬代・治療費など)
  • その他の必要経費

将来的な支出予測

  • 進学に伴う費用増加の見込み
  • 医療費の継続的な発生予測
  • 成長に伴う生活費の増加

4. 養育費増額の具体的な申立て手順(調停・審判)

① 家庭裁判所への調停申立て

管轄裁判所の確認 養育費の増額請求は、相手方の住所地を管轄する家庭裁判所に申し立てます。相手方が転居している場合は、現在の住所地を管轄する裁判所が対象となります。

申立ての流れ

  1. 申立書の作成・提出
  2. 申立手数料の納付(収入印紙1,200円)
  3. 連絡用郵便切手の提出(裁判所により異なる)
  4. 必要書類の添付
  5. 調停期日の通知(通常1か月程度)

② 必要書類の詳細

基本的な書類

  • 養育費増額請求調停申立書
  • 事情説明書(増額が必要な理由を詳述)
  • 戸籍謄本(子どもおよび当事者の関係を証明)
  • 住民票(現在の住所確認)

支出増加を証明する書類

  • 学費の領収書・振込明細書
  • 医療費の領収書・診断書・治療計画書
  • 習い事・塾代の契約書・月謝明細
  • 生活費の家計簿・支出明細
  • 将来的な支出予測書

相手方の収入に関する書類

  • 源泉徴収票・給与明細書の写し
  • 確定申告書の写し
  • 昇進・昇格に関する資料
  • 転職に関する資料
  • 不動産・投資収益の証明

③ 調停の進行と流れ

第1回調停期日

  • 申立人(増額を求める側)のヒアリング
  • 相手方のヒアリング
  • 争点の整理
  • 次回期日の調整

第2回以降の調停

  • 提出資料の検討
  • 養育費算定表による試算
  • 双方の主張の調整
  • 合意に向けた話し合い

調停成立の場合

  • 調停調書の作成
  • 法的効力のある合意書面の取得
  • 今後の支払い方法の確認

調停不成立の場合

  • 審判への自動移行
  • 裁判官による判断
  • 審判書の作成・送達

調停での注意点

冷静な態度を保つ 感情的になることなく、客観的な事実に基づいて主張しましょう。調停委員は中立的な立場で話を聞きますので、相手方への批判ではなく、子どもの利益を最優先に考えた主張が効果的です。

具体的な数字を示す 「生活が苦しい」「お金が足りない」といった抽象的な主張ではなく、「学費が月3万円から8万円に増加」「医療費が月1万円継続的に発生」といった具体的な数字を示すことが重要です。

将来の見通しを説明 現在の状況だけでなく、将来的な支出予測も説明しましょう。例えば、「来年度は大学受験で予備校代が月5万円必要」といった具体的な計画を示すことで、説得力が増します。

5. 増額が認められた実例【具体的3パターン】

ケース①:高校進学による学費増(公立→私立)

事例の概要

  • 子ども:中学3年生(15歳)
  • 当初の養育費:月3万円
  • 増額後の養育費:月5万円
  • 増額理由:公立高校不合格により私立高校進学

具体的な状況 離婚時、子どもは小学生で公立高校進学を前提に養育費月3万円で合意していました。しかし、中学3年生時に公立高校の受験に失敗し、私立高校への進学が必要となりました。

私立高校の学費は年間60万円(月5万円)で、公立高校の学費年間12万円(月1万円)と比較して大幅な増加となりました。さらに、制服代、教材費、部活動費なども私立高校の方が高額でした。

提出した証拠

  • 公立高校不合格通知書
  • 私立高校入学許可書
  • 私立高校の学費納付書
  • 制服代・教材費の見積書
  • 公立高校と私立高校の費用比較表

調停での主張 「子どもの進学は予見困難な事情変更に該当し、教育を受ける権利を保障するため増額が必要」と主張しました。相手方も子どもの教育については理解を示し、最終的に月5万円での合意が成立しました。

結果 調停で月5万円の増額が認められ、高校卒業まで継続することで合意しました。

ケース②:相手の年収が500万円→900万円に増加

事例の概要

  • 子ども:小学3年生(9歳)
  • 当初の養育費:月4万円
  • 増額後の養育費:月7万円
  • 増額理由:相手方の転職による収入大幅増

具体的な状況 離婚時、相手方の年収は500万円でしたが、離婚後2年で大手企業に転職し、年収が900万円に増加しました。養育費算定表に基づくと、この収入レベルでは月7万円程度が適正とされる状況でした。

提出した証拠

  • 相手方の新しい勤務先の情報
  • 転職後の源泉徴収票
  • 養育費算定表による試算結果
  • 子どもの現在の支出状況

調停での主張 「相手方の収入増加は著しく、子どもの生活水準向上のため増額が必要」と主張しました。相手方は当初抵抗しましたが、客観的な算定表の結果を示すことで理解を得られました。

結果 調停で月7万円の増額が認められ、相手方の収入に見合った適正な養育費が確保されました。

ケース③:医療費が継続的に発生(通院・リハビリ)

事例の概要

  • 子ども:小学1年生(7歳)
  • 当初の養育費:月2万円
  • 増額後の養育費:月4万円
  • 増額理由:発達障害の診断と継続的な治療・支援

具体的な状況 離婚後、子どもに発達障害があることが判明し、継続的な通院治療と特別な支援が必要となりました。月の医療費は1万円、特別支援のための習い事代が1万円、合計月2万円の追加支出が発生しました。

提出した証拠

  • 医師の診断書
  • 治療計画書
  • 医療費の領収書
  • 特別支援に関する費用明細
  • 将来的な治療継続の見通し

調停での主張 「子どもの障害は離婚時に予見不可能であり、適切な治療・支援のため増額が必要」と主張しました。相手方も子どもの状況を理解し、協力的な態度を示しました。

結果 調停で月4万円の増額が認められ、子どもの成長に必要な医療費・支援費が確保されました。

6. 増額請求が認められにくいケースとその理由

主な不認容事由

1. 子どもの年齢上昇のみを理由とする場合 単に子どもが成長して年齢が上がったことのみを理由とする増額請求は認められません。具体的な支出増加の根拠が必要です。

事例 「子どもが中学生になったので養育費を増額してほしい」という主張のみでは不十分です。中学生になったことによる具体的な支出増加(制服代、部活動費、学習塾代など)を証明する必要があります。

2. 相手方の収入に変化がない場合 相手方の収入状況に大きな変化がないにも関わらず、一方的に増額を求める場合は認められません。

事例 子どもの支出が増加したが、相手方の収入は離婚時から変わっていない場合、増額請求は困難です。この場合は、支出の必要性と相手方の負担能力を総合的に判断する必要があります。

3. 親側の都合による請求 親の再婚、転職、生活環境の変化など、親側の都合による増額請求は認められません。

事例 親が再婚し、新しい配偶者の収入を考慮して増額を求める場合や、親が転職して収入が減少したことを理由とする場合は、子どもの利益とは直接関係がないため認められません。

証拠不足による不認容

1. 書類・証拠が不十分 主張を裏付ける客観的な証拠が不足している場合、増額請求は認められません。

必要な証拠例

  • 支出増加を証明する領収書・契約書
  • 相手方の収入証明
  • 医療費の診断書・治療計画書
  • 教育費の詳細な内訳

2. 主張が感情的・主観的 客観的な事実に基づかない感情的な主張は説得力を持ちません。

避けるべき主張例

  • 「相手が贅沢をしているので増額すべき」
  • 「子どもがかわいそうだから増額してほしい」
  • 「生活が苦しいので助けてほしい」

手続き上の問題

1. 事前協議の不足 調停申立て前に相手方との十分な協議を行わずに申し立てた場合、調停委員から事前協議の実施を求められることがあります。

2. 申立書の記載不備 申立書の記載が不十分であったり、必要書類の添付が不完全であったりする場合、手続きが円滑に進まないことがあります。

3. 期日への出席不良 調停期日に正当な理由なく欠席したり、遅刻を繰り返したりする場合、調停委員の心証が悪くなる可能性があります。

7. 増額調停における弁護士の役割と依頼基準

弁護士に依頼すべき場合

1. 相手方が非協力的・拒否的な場合 相手方が増額請求に対して全面的に拒否し、話し合いが困難な場合は、弁護士の専門的な交渉技術が必要です。弁護士は法的な根拠を明確に示し、相手方を説得する能力を持っています。

2. 金額の争いが大幅な場合 希望する増額幅が大きく、相手方との間で金額について大幅な意見の相違がある場合は、弁護士による客観的な分析と交渉戦略が有効です。

3. 相手方の収入・資産調査が必要な場合 相手方が収入を隠している可能性があったり、資産状況が不明な場合は、弁護士による調査が必要です。弁護士は照会制度を利用して相手方の収入状況を調査することができます。

4. 複雑な法的争点がある場合 養育費以外にも面会交流、財産分与、慰謝料などの複数の問題が絡んでいる場合は、弁護士の総合的な法的判断が必要です。

弁護士に依頼するメリット

1. 専門的な法的知識 弁護士は養育費に関する法律と判例に精通しており、最適な戦略を立てることができます。また、調停での効果的な主張方法や証拠の整理方法についても専門的なアドバイスを提供できます。

2. 調停での代理人としての役割 弁護士が代理人として調停に出席することで、感情的になることなく冷静に主張することができます。また、調停委員との効果的なコミュニケーションも期待できます。

3. 証拠収集と整理 弁護士は必要な証拠を効率的に収集し、説得力のある形で整理することができます。また、相手方の収入調査についても専門的な手法を用いることができます。

4. 交渉の専門家としての能力 弁護士は交渉のプロフェッショナルとして、相手方との効果的な交渉を行うことができます。感情的な対立を避けながら、依頼者の利益を最大化する交渉戦略を立てることができます。

弁護士費用の目安

1. 着手金 一般的に20万円~30万円程度が相場です。事案の複雑さや争点の多さによって金額は変動します。

2. 報酬金 増額が認められた場合の報酬金は、増額分の1年分~2年分程度が相場です。例えば、月3万円の増額が認められた場合、36万円~72万円程度の報酬金が発生します。

3. 実費 調停申立て費用、交通費、通信費、資料取得費用などの実費が別途必要です。

法テラスの活用

1. 法テラスとは 法テラス(日本司法支援センター)は、経済的に困窮している方に対して法的支援を提供する公的機関です。一定の収入基準以下の方は、無料法律相談や弁護士費用の立替制度を利用することができます。

2. 利用条件

  • 月収が一定基準以下であること
  • 資産が一定基準以下であること
  • 民事法律扶助の対象事件であること

3. 利用できるサービス

  • 無料法律相談(1回30分、3回まで)
  • 弁護士費用の立替制度
  • 月額5,000円~10,000円程度の分割払い

4. 申込方法 最寄りの法テラス地方事務所に電話で予約し、必要書類を持参して面談を受けます。収入証明書、資産証明書、事件に関する資料などが必要です。

8. 増額決定後の注意点と書類管理

調停調書・審判書の重要性

1. 法的効力 調停調書や審判書は、確定判決と同等の法的効力を持ちます。相手方が増額後の養育費の支払いを怠った場合、これらの書類を根拠として強制執行手続きを行うことができます。

2. 執行力 調停調書や審判書に基づいて、相手方の給料や銀行預金の差し押さえを行うことができます。これにより、未払い養育費の回収が可能になります。

3. 保管の重要性 調停調書や審判書は、養育費の支払いが終了するまで大切に保管する必要があります。紛失した場合は、家庭裁判所で再発行の手続きが必要になります。

書面化の重要性

1. 合意書の作成 調停外で当事者間で増額に合意した場合でも、必ず書面化することが重要です。口約束だけでは、後日争いが生じる可能性があります。

2. 公正証書の作成 当事者間での合意をより確実なものにするため、公正証書を作成することをお勧めします。公正証書は、調停調書と同等の執行力を持ちます。

3. 記載事項 書面には以下の事項を明確に記載する必要があります:

  • 増額後の養育費の金額
  • 支払い開始日
  • 支払い方法(振込先口座など)
  • 支払い期間
  • 未払い時の対応方法

継続的な管理

1. 支払い状況の記録 増額後の養育費の支払い状況を継続的に記録することが重要です。通帳のコピーや支払い明細を保管し、未払いが発生した場合に備えます。

2. 定期的な見直し 子どもの成長に伴い、再度の増額が必要になる可能性があります。定期的に支出状況を見直し、必要に応じて再度の増額請求を検討します。

3. 相手方との連絡 相手方の転職や住所変更などの情報を把握し、連絡が取れる状態を維持することが重要です。

未払い発生時の対応

1. 督促 未払いが発生した場合は、まず相手方に対して督促を行います。電話、メール、内容証明郵便などの方法があります。

2. 履行勧告 家庭裁判所に履行勧告の申立てを行い、裁判所から相手方に支払いを勧告してもらうことができます。

3. 強制執行 督促や履行勧告に応じない場合は、強制執行手続きを行います。相手方の給料や銀行預金を差し押さえることができます。

9. まとめ|増額は子どもの成長に合わせて見直し可能

養育費の増額請求は、子どもの最善の利益を実現するための重要な手段です。離婚時に決めた金額が現在の状況に合わなくなった場合、適切な手続きを踏むことで増額を実現することができます。

成功のポイント

1. 客観的な根拠の準備 感情的な主張ではなく、具体的な数字と証拠に基づいた客観的な根拠を準備することが最も重要です。支出の増加や相手方の収入変化を明確に証明できる資料を収集しましょう。

2. 適切な手続きの実施 家庭裁判所での調停手続きを正しく理解し、必要な書類を適切に準備することが成功の鍵となります。手続きに不安がある場合は、専門家に相談することをお勧めします。

3. 冷静な交渉姿勢 相手方への批判や感情的な主張は逆効果です。子どもの利益を最優先に考え、冷静で建設的な交渉姿勢を維持することが重要です。

継続的な見直しの重要性

養育費は子どもの成長とともに変化する必要があります。進学、医療費の発生、相手方の収入変化など、様々な要因により定期的な見直しが必要になります。

将来を見据えた対応 現在の増額請求だけでなく、将来的な支出予測も考慮に入れた長期的な視点で対応することが重要です。子どもの大学進学や就職まで見据えた計画的な養育費の確保を心がけましょう。

専門家との連携 複雑な案件や高額な争いがある場合は、弁護士などの専門家と連携することで、より効果的な解決が期待できます。法テラスなどの公的支援制度も積極的に活用しましょう。

最後に

養育費の増額請求は、子どもの健全な成長と発達を支えるための重要な権利です。適切な準備と手続きを踏むことで、子どもにとって最善の結果を得ることができます。

この記事で解説した内容を参考に、皆様の増額請求が成功し、お子様の明るい未来につながることを心から願っています。困難な状況に直面した際は、一人で抱え込まず、専門家の助言を求めることをお勧めします。

子どもの幸せを第一に考え、冷静かつ計画的に行動することで、必ず道は開けます。

佐々木裕介

佐々木 裕介(弁護士・行政書士)

「失敗しない子連れ離婚」をテーマに各種メディア、SNS等で発信している現役弁護士。離婚の相談件数は年間200件超。協議離婚や調停離婚、養育費回収など、離婚に関する総合的な法律サービスを提供するチャイルドサポート法律事務所・行政書士事務所を運営。

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